私は1993年、「ドーハの悲劇」に立ち会い、その衝撃は今でも忘れられません。
同時に、「自分の仕事は日本サッカーを強くするために本当に役立っているのか」という強い疑問が生まれました。
この想いが、私がエージェントとしての道を歩み始めたきっかけです。

それから25年後の2018年7月3日。
ロストフ・アリーナでのベルギー戦は、あの日の出来事を鮮明に思い出させてくれました。

エージェントビジネスは、時として選手に大きな決断を求めるものです。
そして、その瞬間に「ジェブさんはどう思いますか？」と意見を求められることも少なくありません。
そのとき私たちは、
「この選択が選手のレベルアップにつながるのか、そして日本サッカーの発展に貢献できるのか」
この問いを常に自らに投げかけ、判断しています。
また、日本サッカーをより強くするためには、「スポーツに関わる人を増やし、スポーツを産業として大きくすること」が不可欠だと考えています。
スポーツクラブに通う、スポーツを楽しむ、観戦する、プロアスリートとしてプレーする。
トレーナー、メディア関係者、ライター、カメラマン、広告代理店、旅行代理店、スポンサー、メーカーなど、どのような形であれ、スポーツに関わる人を増やし、産業として発展させることこそが、私たちジェブエンターテイメントのミッションです。

弊社は2024年10月に創立30周年を迎えました。
また、私がFIFAフットボールエージェントライセンスを取得してから25年が経ちます。
これからも、スポーツに関わるすべての皆さまに愛される企業を目指し、歩み続けてまいります。

今後とも変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

2025年3月
株式会社ジェブエンターテイメント
代表取締役　田邊伸明